週明けの段階になり、土曜日の新潟県中越地震についてかなり明らかになってきた。私が考えていたよりかなり悲惨な状況のようだ。あんなに歪んだ新幹線の線路は初めて見たし、同様に線路が熱の加わった飴のように曲がってしまった在来線にしても復旧の目処が立ちそうもない状況である。個人的には道路もライフラインもすべて壊滅状態になって孤立した山古志の村と住人の今後の事が気になってしまった。どんな土地であれ、自分が生活していた場所が壊滅状態になるのは辛いと思う。翌日以降になってやっと住人がヘリで救助されたという状況からして、言葉だけでは言い表せない惨状が伝わって来る。
今日も家にいるときは各社の地震関連番組を見て来た。災害の度に感じるのだが、避難所でどうしようもなく途方に暮れている人をつかまえて「今の気分は」みたいなことを訊くのはどうかなと思う。私は観ていないのだが、某局で犠牲になった子どもの友達を泣かせたレポーターがいたというのをネットで知り、半ば怒りをおぼえた。みんな着の身着のままの寝癖頭でスッピン(これが当てはまるのは女性だけだが)で、寒さにうずくまるように毛布にくるまる様子を全国放送で曝け出したくないはずだ。しかも寝顔を赤の他人に見られたりとか、最低限のプライバシーもかなり失われた状態だというのに、そこでレポーターにつかまる人は本当にお気の毒としか言い様がない。
果たして現地入りしたマスコミはどれだけ被災住民に貢献しているのだろうか。個人的行為でもいいから、甘いものに飢えた子どもたちに自分のお菓子を分けるぐらいは最低限して欲しいなあ。(そんなことはないと信じたいが)間違っても物資の横取りなんかやって欲しくない。
救援物資にしても、本当に最大公約数的に必要なものしか送られていないんじゃないのかな。アレルギーやアトピーなど特異体質の人のことも考えられていないような気もするし、生活に必要な紙製品(ティッシュやトイレットペーパー、赤ちゃんやお年寄りの紙おむつはもちろんのこと。男性にはわからないかも知れないが、生理用品が必要なときにないのは死活問題である)は足りているのかなんてことも気になる。
それと、心身に障害を持った人のこともとても気になる。避難所生活を無難に送れるなんて、普通の人以上に高いハードルではないだろうか。私自身も自閉症の息子を抱えているので、このことは非常に気になっている。
ここまで書いていたら、窓の外でヘリコプターの走行音らしきものが聞こえて来た。物資の輸送だろうか。だったらいいけれどな。報道ヘリだったら、好奇心本位の取材ばかりでなくちょっとは現地で役立つことをしろと言いたい。ともあれ、被災された方々の無事を心から祈るばかりである。
…あ、災害対策全然やってないや。明日ホームセンターでブルーシートと防塵マスク買って来よう。
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